壁や天井にフックや棚を取り付けたいけど下地がどこにあるかわからない。そんなときの参考になれば幸いです。
木造の壁下地
今回は木造の場合の例になります。まずは壁下地についてです。

一般的な在来工法のクロス仕上げの壁の例です。柱は105mm角、間柱は105×30mmです。12.5mmの石膏ボード仕上の場合の寸法になります。
一般に下地は455mmピッチで柱か間柱が入っています。その部分にフックやビスなどを固定すればよいことになります。一個所下地を見つければそこから455mm左右には柱か間柱があることになります。上の参考例では壁から390mm、845mm、1300mm、1755mmに下地があることになります。
古い建物で砂壁の場合や化粧プリントベニヤ仕上げの場合は上記とは異なる場合が多いので注意が必要です。
木造の天井下地
次に天井下地についてです。

一般的なクロス仕上げの天井の例になります。下地には40×30mmを使用して9.5mmの石膏ボードで仕上げた例になります。
こちらの例では303mmピッチで下地が入っています。なのでこの場合は一個所下地を見つければ左右303mmにも下地があることになります。この参考例では壁から238mm、541mm、844mm、1147mm、1450mm、1753mmに下地があることになります。なお、どちらの方向に流れているかはのちに紹介する下地探しで確かめる必要があります。
古い建物の場合は455ピッチで下地が入っている場合もあります。また、和室等のラミ天井等は本体が薄い化粧ベニヤで下地の構造が異なるために天井への取付はおすすめできません。どうしてもという場合は工務店にお願いするのが良いでしょう。和室でも石膏ボード仕上の場合は上記の下地なので同じ方法で探すことができます。
下地を探してみよう
ある程度下地の場所が把握出来たら取り付ける前に確実に下地があるか確認しましょう。金づち等で叩いててもわかる人もいるようですがアイテムを使った方が確実です。
下地さがし(マグネット付きタイプ)

- 下地のある場所付近をスライドさせる。
- マグネットが反応したらそこにビスが打ち込まれているので下地があることになります。(鉛筆で薄くマーキングするとよいでしょう。)
- 下地のある場所付近で本体をまっすぐ押してピンを刺す。(1cmほど刺さって止まる場合はそこに下地があることになります。)
何の抵抗もなく、深く刺さる場合は下地からずれているので左右に少しずらして刺してみましょう。

ピンをすれば確実に下地の位置はわかりますが、ピンの穴が開くことななります。
センサータイプの下地探し

- 設定がある器具は設定を行う。(こちらの商品は石膏ボードの厚さや金属を検索するモードがあります。)
- 下地のない壁に本体を押し付けた状態でレバーを押して、水平もしくは垂直にスライドさせる。(この時、壁から浮かさないようにする。)
- センサーが反応したら(こちらの商品では緑のLEDが点灯)下地の始まりの場所になるのでマーキングする。
- センサーが反応しなくなったら(こちらの商品では緑のLEDが消灯)下地の終わりになります。
測定を始めるときには下地のない場所からスタートしないとうまく作動しないようです。

精度を出すためには反対側からも同じ工程を行ってマーキングしてその中間の場所にするのがよいです。
まとめ
DIYの為の製品が様々と売られています。ちょっとした棚などは自分で取り付けるのが良いと思います。石膏ボードに取り付けるタイプのフックや棚板も販売していますが重量のあるものをのせる場合はしっかりと固定したいものです。おすすめは下地さがし(マグネット付きタイプ)です。そんなに高価でないし、これを一本持っておけば下地探しにとても重宝しますよ。
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